初めての寄席

先日友人を誘って寄席を見に行きました。子どもの頃から、日本テレビの「笑点」を家族で見ていたので、親しみがあり、いつか見に行きたいと思っていました。浅草演芸ホールの外観は昭和を感じさせる建物で、入り口を入ると正面が受付、横に小さな売店があり、地方にある映画館のようでした。赤い扉を開けると、たくさんの提灯が目に入ってきました、

途中から入ったので、ほぼ満席。年配の方が多いですが、春休みなので親子連れもいて賑わっていました。席を探していると、真ん中の席がちょうど空き座ることができました♪落語が中心なのですが、途中いろものと呼ばれる漫才やマジック、曲芸などもあります。これは時間の調整も兼ねているそうです。飲食もOK。テレビがない時代の手軽な娯楽だったことがよくわかりました。

いろものの中で林家楽一の「紙切り」がとても新鮮でした。一枚の紙を、話をしながら太鼓の音に合わせ切っていきます。「桃太郎が犬にきび団子をあげる場面」、お客様のリクエストに応え「相撲取りの土俵入り」「花魁」などもあっという間に完成させ、最後はお客さんにプレゼントしてました。観客を巻き込んでいく、話術と熟練の芸に圧倒しました。

最後は柳家権太楼の落語でした。夢のお話を覚えていないのに、奥さんが聞きたがり、隣人、大家さん、役人、そして最後は天狗が聞きたがるというお話です。隠そうとすればするほど、知りたくなるという人間の心理を笑いに変えていて楽しかったです。小さい時は、何となくおもしろいと思っていた落語ですが、深層心理を見事に描き、1人で何役もこなす話術を生で見て、日本の芸能の奥深さに感動しました。

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