自分らしいライフワークの見つけ方 No.5

運命的な出会いで結婚し、2人は幸せになりました。

めでたし、めでたし。

・・・と物語のように終わるはずはなく、そのあとは超現実の日常が始まりました。

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

結婚式が終わり、すぐに出産。

忙しいと気にならなかったことも、生活に慣れてくるといろいろお互いの
嫌な面も見えてきます。

子どもも1,2歳は無条件で可愛いですが、イヤイヤ期が始まると
可愛いと思えないときもあります。

将来のことを心配し、お金に超シビアな自分もいますし
高所得な旦那さまを持つママ友を羨ましいと思ったこともあります。

また、独身で仕事をバリバリこなしている友人と会うと
自分が社会から取り残されている感じがして焦ったり

「なんで朝から晩までオムツを換えているんだろう」

と虚しさから落ち込むこともしばしば。

友達を作ろうと入れた幼児教室でも、他の子がオムツが取れたと聞くたびに
頑張らなくちゃと焦る日々でした。

今思うと、何であんなに人と比べてしまったのかと思います。

自分は自分のペースでやればよかったのに・・・。


長男と次男は1才半離れていて、学年では2学年違い。

長男が年長、次男が年少と重なるので、 次男を幼稚園に入れるか迷いました。

もう1年待つか、働くか。

私が住む柏市は私立の幼稚園しかなく、平均3万円くらい。

当時2人を通わせるのは大変でした。

いろいろ考え、私は近くの回転すしで働くことにしました。


働き始めると多少疲れますが、外の世界と繋がっている感じがして楽しかったです。

仕事にも徐々に慣れてきて、土日の長いシフトに入ると休憩中
若い人たちがキッチンの年配のおばさんの悪口をいっているのをよく耳にしました。

ちょっと不愛想な人ですが、聞くと教えてくれる優しい人なので、私は好きでした。

なので、その人の悪口を聞くのは嫌な感じがしました。

「他の場所でいえばいいのに」

そんなある日、長男のために取っていたベネッセの通信教育「こどもチャレンジ」
の中に先生募集の広告が入っていました。

「これだ!」

仁美さんのように英語を子供たちに英語を教えたかったことを思い出しました。

自分の子どもにも教えられるし、自宅なら子どもたちが帰って来た時に迎えられる。

長男はもうすぐ小学生だから、もしあまりお金にならなくても心配はいらないし。

大学を辞めてから、何年も英語を使っていなかったので、とても不安でしたが
とにかくダメもとで応募してみました。


説明会では、この事業が始まって6年のまだまだ成長していくビジネスであること。

通信教育としては有名でしたが、当時対面でレッスンするのはベネッセ始まって以来の
チャレンジであること。

母国語を覚えるように無理なくオンリーイングリッシュでスパイラルに積み上げていく
画期的な勉強方法であること。

子どもたちに楽しく学んでほしいという願いをこめて作ったキャラクターたち。

そして、
「世界で活躍する子どもたちを育てる」という理念とスタッフの方の情熱に感激し、
やってみたいと強く思いました。

テストは英語の筆記と面接。

私の想いが通じたのか、テストに合格し、研修が始まりました。

「がんばるぞ!」

英語が理解できても、教えるのはまた違います。

キッズのレッスンでは、ダンスをしたり、絵本を読んだりします。

「人前で踊るなんて恥ずかしい!」

めちゃくちゃ抵抗がありました。

また、子どもを惹きつける工夫や保護者にどうアプローチするのか
営業活動などの仕方も教えてもらいましたが、果たしてできるのか。

研修が無事終わり、終了証を頂いた時は感動で涙が出ました。

「やっと夢が叶った!」

嬉しい気持ちと同時に不安な気持ちが出てきました。

「もし、お客さんが0だったら、どうしよう」


それからは研修以上に大変でした。

わからないことだらけなので、担当の方にいわれるように嫌でも
何でもやってみました。

チラシを作り近所にポスティングしたり、ポスターを貼ってもらえるよう
あちこちお願いしたり、友達を誘って体験レッスンの練習をしたり。

子どもが通っていた幼稚園でもチラシを配ってもらえるようお願いもしました。

それから、無料体験をし、気に入ったら契約してもらい資料を送付。

夢中で3か月やってみると、4月の開校のときには15人の生徒が集まっていました。

私にとっては2度目の奇跡でした。


それからの3年間は試行錯誤でした。

子どもたちがわかりやすいように夜遅くまで小道具を作ったり、ハロウィンや
クリスマス、イースターのイベントをしたり。

自分の英語力を上げる勉強もしました。

夢中であっという間に10年が過ぎました。

たくさん失敗もしましたが、子どもたちが楽しんでくれたり、少しずつ
成長していく姿を見ることがとても好きなので頑張れたのだと思います。

うちを選んでくれた保護者の方、子どもたちには感謝の気持ちでいっぱいです。

振り返るとこれが私の最初に出合ったライフワークだったなと思います。

<今回の振り返り>

〇自分のペースでやる

〇嫌な場所に長くいない

〇チャンスは思わぬ所にある

〇自信がなくてもとにかくやってみる

〇夢中になってしまうものがライフワーク

今日も長文を読んでいただき、ありがとうございました。

ライフワークが見つかり、始めたけれど・・・。

この後、理想と現実の厳しさを知ることになります。

Follow me!