偶然の出会い

浅草橋で仕事を終え、乗り換えの秋葉原駅に降りると、シーンとしただれもいないホームで最終電車を待っている1人の男性がいました。雨は降っていないのに傘を持って。「今日雨降るっていってました?」声をかけてみると、全く抵抗なく「はい。天気予報でいってましたよ。」と明るい返事が返ってきました。

女性から声をかけるなんて、当時の私にはとても抵抗がありましたが、このままでは今の副業が続けていけない。仲間がいなくなる。誰かを誘わなくてはと必死でした。あわよくば、お客様かビジネスを一緒にやってくれないかと思っていたのです。電車の中では会話がはずみ、お互いに電話番号を交換し別れました。

数日後、新宿のアルタ前で会う約束をしました。でも、急な用事が入り、私は2時間遅れました。もうさすがに待っていないと思っていたのですが、なんと彼は待っていたのです。それから、近くの居酒屋でビジネスの話をし誘いましたが、はっきり断られました。彼の生き方、意思の強さにふれ、やっと副業をやめる決心がつきました。

2か月後、前の夫と正式に離婚し、新しい生活を楽しんでいると、上野駅で突然PHS(当時の携帯)がなりました。あの時の彼からでした。秋葉原駅にいて、ふと私のことを思い出したというのです。再び会い、それから頻繁に遊ぶようになりました。そして、あの辛い1人きりの生活から1年後、その彼と結婚し、家族になりました。私を救ってくれた旦那さまには今でも感謝しています。

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